nomade kino休止のおしらせ。
もうだれも、
ここを訪れるひとは
いないのかもしれないけれど。
半年ほどのおやすみを経て
再開しますと宣言していた
nomade kinoですが、
活動休止をきめました。
いままで
nomade kinoの上映会に足を運んでくれたひと
いっしょにイベントをつくりあげてくれたお店のひと
いつもいっしょにいてくれた仲間たち
みんなみんな
ほんとうにありがとうございました。
いま、ちいさな劇場にいて、
それはだれもが考える「働く」ということより
もっともっと深くじぶん丸ごとで関わっていて。
ここより映画にちかいばしょはない。
そう思うに至ってしまったのです。
わたしはずっと、ここに還りたかった。
いぜん働いていた映画館を辞めたあとも、
ふとんの中やおふろに浸かりながら
なんどもなんどもフィルムの掛け方を反芻した。
ぜったい忘れないように。
いつか必ず映写技師にもどれるように。
どうしてこんな遠回りになったんだろう。
そう思わない日もないのです。
でも、そんなこと重要じゃない。
だっていまわたしはここにいるから。
さいしょは、もっと、
いわゆる「働く」スタンスをとるつもりだったのです。
半年して、
ちゃんと休みを取れるようになれば
もういちどnomade kinoを。
そう思ったのは嘘じゃなかった。
でも夢中で日々を過ごすうち、
元町映画館がじぶんの居場所になってしまった。
「仕事」ではなく「人生」になってきた。
じつは、
ここにきてからわりとすぐに
そのことには気づいてたのです。
でも、わたしにはnomade kinoがとても大事だった。
どうしても手放したくなかった。
「nomade kinoのミライ」でいたかった。
看板をおろしてしまうと、
nomade kinoのミライじゃなくなると、
わたしはどこのだれになるんだろう?
それが怖かった。
でも、それもおしまい。
どこのだれでもなくても良いのです。
わたしのもちものはnomade kinoだらけ。
まずはTwitterのnomade kinoを消しました。
そうして次はこのブログ。
こうやって少しずつnomade kinoのミライは
だれでもないわたしになってゆきます。
いままでほんとうにありがとう。
待っててくれたひとはごめんなさい。
わたしは元町映画館にいます。これからもずっと。
いままで以上に熱いきもちで映画に向き合っています。
どうかみなさんお元気で。
mirai
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